アダルトチルドレンの人の一つの特徴として人のために尽くしたり、人の世話をしたり、人に良い事をしたい与えたいと無意識で行動するというものがあります。
この特徴は親との関係にあります、アダルトチルドレンの人は子どもの頃から親に尽くしたり親の世話をしたり、親が喜ぶために行動をして生きてきたためです。
子どもが親のことを考えて行動をしても親からは返ってくることはほとんどありません。
そしてそれが無意識では悲しい、腹が立つと思っていたとしても親とのその関係が普通になっているため期待もしませんし自分のために誰かが何かをしてくれたり何かをもらうということそのものが意識にあがっていません。
気づいていないということです。
でも、心の奥のどこかでは何かを思っているとは思いますが。
そのため、アダルトチルドレンの人は人から何かを受け取るということがとても下手になっているのです。
本当は人のためばかり行動して怒っていたり悲しいと思っていませんか?
親、友達、恋人、夫、妻に尽くし、喜ぶために行動していませんか?
そして「なぜ自分ばかり人のために行動しないといけないの」と思うような事ばかり起こっていませんか?
もし、そうならあなたは本当は怒っていますし、悲しいと思っています。
まずはその気持ちに気づいてあげることです。
私は本当は怒っているんだな、悲しいんだなと素直に認めてあげることが大切です。
そして、なぜこんな気持ちになっているんだと考えてみてください。
私も同じ経験をたくさんしてきました、当時はなかなか自分の気持ちに気づくことができませんでした。
悲しい思いをしては一人になった時に涙が出てきたり、暗い気持ちがしばらく続いていました。
誰も何も教えてくれませんし話を聞いてくれる人もいませんでしたから一人で立ち直ってはまた同じことを繰り返すということをして生きてきました。
あなたが悲しい思いをする原因
人の役に立つ事喜んでくれることをすることは良いことなのですが、一方通行ばかりでは悲しい思いばかりすることになります。
なぜ、そんな事になっていると思いますか?
その原因は、一つはしてあげたらいけない相手にしてあげているのです。
ここで今までのことを振り返ってみてください。
あなたが喜んでほしいと思って尽くしたり行動してきた相手のことを。
その人はどんな人でしたか?
私の場合は、相手はほとんどの人が「~してもらって当たり前」と思っている人でした。
私はどこかで自分がした事と同じ事を相手も返してくれるという期待がありました、私が相手を大切に思っているように相手も私を大切に思ってくれているんだろうと勝手に思っていたんですね。
でも、違っていました、私と親の関係が他の人との関係にぴったり当てはまりどれだけ相手に時間をかけても思っていても親から返ってこなかったように返ってきませんでした。
いつかわかってくれるだろうと親に思っていた気持ちと同じように人にも思い、どこまでも頑張ってしまいとことんわかってくれるだろうチャレンジをしていたのです。
10年前にカウンセリングを受けるようになって、その事に気づき、親と同じタイプの人とは関係を断ちましたし、親と同じタイプの夫に対しても世話をしない尽くさないようになりました。
もう一つの原因は、あなたが受け取る力がないということです。
先程してあげたらいけない相手にしてあげてたと書いていますが、もしかしたら、その相手もあなたに対して何かしら与えようとしていたかもしれません。
ですが、あなたが受け取る力がなかったために相手が更にあなたが何かをしてあげるのが当たり前になっていったのかもしれません。
例えば、私の母も受け取る力がないので、私が母が喜んでくれたら嬉しいと思って母が好きなものを買っていくとします、そうすると一応受け取るのですが、受け取る時に謝られたりもったいないからもう買ってこなくていいと言うことがほとんどでした。
これが続くと私のほうも疲れてきて、本当は母が好きだから買っていきたいんだけど買う時も悩みますし、また同じ事を言われるのかと思うと疲れるし気持ちが下がるので買っていかなくなるんですよね。
どうせ買っていってもそんなに喜んでもらえないから、と相手は思うわけです。
この母と同じ事を私も人にしていたと思います。
確かに何かしてもらった時、何かをもらった時、その倍の物をお返ししないといけないと考えていましたから。
私に受け取る力がなかったんだなと気づいた時、相手ばかりが悪かったんじゃないんだと反省もしました。
受け取る力がないのは自己肯定感が低いから
アダルトチルドレンの人が人から与えてもらうことに罪悪感を覚えたり重く感じることがあります。
これは自己肯定感が低いためです。
ですから、とりあえず何でもいいので受け取る練習をしてください。
駅やショッピングモールなどでティッシュを配っている人から受け取ったり、人があげるよと言ってくれたものを受け取る。
もちろん本当に嫌な場合は受け取らなくていいですよ。
受け取る力をつけて自己肯定感をあげていきましょう。
行動してみることでわかります。