前回はホメオスタシスの機能についてお話をしました。
人にはホメオスタシス(恒常性)という本能があるということ。
それは、生体・心・環境を一定に保つプログラムであるということです。
※生体、心、環境がどの状態にあるかは人それぞれですよね、その人にとってその状態であることをコンフォートゾーンと言います。
ホメオスタシスがあるため体温を一定に保ったり、傷口が治ったりするので人の身体ってよくできていますよね。ありがたい機能です。
それと同様に、ホメオスタシスは私たちのマインド(脳と心)にも働きます。
ですから、クライアントさまが「なかなか変われなくて苦しいです」「さっさとわかるようにありたいです」「できない自分はダメだと思ってしまいます」と言われることがありますが、そう思うあなたの機能は正常に働いてくれているということなので、落ち込んだり、自分を責める必要はありません。
落ち込んだり、自分を責めても何一ついいことはありません。それより「私のホメオスタシスはちゃんと機能しているんだ」と思ってください。
いくら「幸せになりたい」「楽しく生きたい」と頭でいくら思っても、その変化を危険と判断したホメオスタシスは、どうやっても変わらない方法をこれでもか!と見つけ出します。
大事なのは、「あぁ、ちゃんとホメオスタシスが働いてくれてるな」と俯瞰して状況を観察することです。
変わりたいと思ってセッションを受けているのに、さっさと変われないことに自己嫌悪になる人は多いのですが、それは当たり前のことなので落ち込む必要はないということですね。
そして、早く!早く!と焦る人も多いのですが、そうなると更に変わらないように大きな反発が出てきたりします。
ですから、大きく変化をしたい人ははじめの一歩からです。はじめの一歩ができただけでも凄いことですから。